図面照合
対象建物を設計図書と照合し、部材配置・使用状況等設計図書との相違の有無について調査します。

建物履歴調査
使用状況・改修歴・被災歴についてお尋ねします。設計図書との照合の参考とします。

構造寸法・部材断面調査
柱間隔・階高・部材大きさ等設計図書に図示された寸法および壁開口・壁長さ等図面に表示されていない寸法等を実測し、構造の計算モデル化の参考とします。

目視調査
構造ひび割れ・変形の発生と範囲およびコンクリートの変質・老朽化の程度と範囲を可能な範囲で目視調査し、経年指標算定の資料とします。

不同沈下
![]() 不同沈下測定 |

鉄筋のさび調査
コンクリートをはつり取り、鉄筋のさびの有無およびその程度を目視調査します。鉄筋のさびは部材の強度を低下させます。

配筋調査
![]() 配筋調査 |
![]() はつり調査 |

コンクリートの中性化試験
はつりにより露出したコンクリート表面に、フェノールフタレイン溶液を噴霧し中性化試験を実施します。強アルカリ性のコンクリートは空気中の炭酸ガスと反応し表面から中性化していきます。強アルカリのコンクリートに被覆された鉄筋はさびませんが中性化したコンクリートに被覆された鉄筋は水分の供給によりさびを生じます。
はつり調査の箇所数
第2次診断法では柱または壁を階毎に2箇所、第3次診断法では柱または壁を階毎に2箇所に加え、階毎に梁2箇所の調査箇所数が目安です。

シュミットハンマー試験
機器でコンクリートを打撃し、その反発度によりコンクリートの圧縮強度を測定します。
コンクリートコアの採取
![]() コンクリートコアの採取 |

コンクリート圧縮強度試験
採取したコンクリートコアより試験体を作成し、圧縮強度試験を実施します。試験結果は診断時に使用するコンクリート強度の参考資料とします。コアによる試験は通常、公的試験機関に依頼します。

コンクリート中性化試験
![]() コンクリート圧縮強度試験 |
![]() コンクリート中性化試験 |
鉄筋の引張り強度
耐震診断で仮定している強度を下回ることは殆どありませんので引張り強度試験を行うための鉄筋の切り出しを、通常は行いません。